TSMMuseum

― 雲と富士の美術館 ―

『万物はつまるところ方と円に尽きる』 北斎の浮世絵は○と△の大胆な構図によってできています。
この美術館も北斎の構成原理にのっとり、有機的な曲線のデザインではなく○と△によって空間を構成します。
「公園と連続するマウンド」 公園となだらかに連続する山のようなランドスケープ建築とします。
このマウンド部分にホール・図書室・カフェ・事務室・収蔵庫などが収まり、緑化されたマウンド上部は一般開放します。
マウンドは三角形の組み合わせの折半構造により構成され、北斎富士に見えるように、シャープな三角の芝生により雪のヒダを表現しています。

「雲の様に浮かぶギャラリー」 ギャラリーを地上から持ち上げることでシンボリックな建築とします。空中に持ち上げることで、
視線の抜けができ空間の広がりを演出するだけでなく、周囲(特にJR車両)から公園を垣間見せることで都市の借景として機能させます。
「視線を透過するジグザグスリット」 空中のギャラリーから地下まで貫くジグザグスリットを設けます。
このジグザクスリットにより平面的に様々な空間を透過するだけでなく、上下階の空間も視線を透過することができる豊かな空間となります。

Lighting designe : Ken Okamoto / Ripple design

TSMMuseum_01
TSMMuseum_04
TSMMuseum_05
TSMMuseum_06
TSMMuseum_08
TSMMuseum_09
TSMMuseum_10